日本人の国民病とも言われている「肩こり」。
生活習慣が大きく影響していることから、
季節にあまり関係なさそうなイメージですが、
実は気温がぐっと下がる季節は
肩こりを訴える人が多い傾向にあります。
なぜ、寒くなると肩こりになりやすいのでしょうか。
今回は、寒い季節に肩こりになりやすい理由と
対策について詳しく解説します。
カラダの血管は寒くなると熱の発散を防ごうとして
収縮するため、冬場はどうしても血行が悪くなりがちです。
また、寒くなると無意識のうちに
カラダが縮こまることが多くなりますが、
これは脳が寒さに反応して、
最も簡単に熱を生産しやすい肩や首回りの筋肉を
緊張させることによってカラダを温めようとするからです。
この血管の収縮と筋肉の緊張によって
血流の滞りが加速するため、
冬の肩こりが引き起こされやすくなってしまうのです。
寒くなると体温を温存しようとして
無意識のうちに首をすぼめてしまいます。
すると胸の周りの筋肉が硬く縮こまって、
肩が前に出て猫背になる人も。
姿勢が悪くなると体重をうまく分散することができずに、
首や肩に負荷がかかって、
肩や首のこり、痛みを感じやすくなってしまうのです。
筋肉は血液を送るポンプのような役割をしていますので、
運動して筋肉を鍛えると、
全身の血の巡りが促進されるといわれています。
しかし、寒くなるとどうしても室内にこもりがちになって、
ほかの季節と比べて運動量が低下してしまう傾向にあります。
肩こりの原因は、首や肩まわりの
血の巡りが悪くなることだといわれていますので、
運動不足の状態が続くと、
肩こりを引き起こしてしまうことがあります。
冬に着用するコートは、
肩こりを悪化させてしまう要因のひとつだとされています。
厚手で丈が長いコートは重いものが多く、自分でも
気がつかないうちに肩に大きな負担をかけてしまうことも。
コートを着用している間は、その重さで
肩が下に引っ張られて首回りの筋肉が伸びた状態になって、
こりが生じてしまう人もいます。
冬に肩こりにならないためには、どのようなことに
気をつけて生活をしたら良いのでしょうか。
寒い季節の肩こりに効果的な対策を
詳しく見ていきましょう。
ストレッチは
冬の寒さで縮こまってしまった筋肉をほぐすのに効果的です。
筋肉がほぐされることによって血液の巡りが良くなるため、
老廃物の蓄積を防ぎ、
肩こりの症状が和らぐことが期待できます。
肩周りに力が入りやすい冬場は、
特にこまめにストレッチをすることが大切です。
ストレスによって自律神経のバランスを崩すと、
血行不良になったり、睡眠の質が下がったりして、
疲れが取れにくくなることがあります。
冬場は特に寒さがストレスとなる「冷感ストレス」を
感じやすくなるため、1日の終わりに
リラックスできる環境を整えることも大切です。
こまめに水分補給をすることで血流が促され、
肩こりの緩和が期待できます。
冬場は乾燥しやすい季節ですので、少量でも良いので、
こまめに水分を摂るようにしましょう。
カラダが冷えると血管が収縮して
血行不良になりやすいとされているため、
冬場はしょうがやカボチャなどの
カラダを温める食材を積極的に摂取しましょう。
38〜40度のぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、
自律神経のバランスを整えましょう。
自律神経の乱れは、
血行不良を招くことがあるので注意が必要です。
睡眠不足が続くと、
自律神経のバランスが崩れて疲れが取れにくくなったり、
血の巡りが悪くなって肩こりを招いたりすることがあります。
パソコンやスマホの使用などで同じ姿勢をとり続けると、
寒さで縮こまった筋肉がさらに固まりやすくなります。
同じ姿勢をとり続けないように、
定期的に休憩をとるようにしましょう。
姿勢の悪さは血行不良を招き、
肩こりを加速させてしまいます。
カラダが縮こまりがちな冬場こそ
背筋を伸ばして正しい姿勢を心掛けましょう。
冬場は冷えを防ぐことも大切ですが、
着込みすぎてしまうとその重さによって
肩に負荷がかかってしまいます。
冬のコートはダウンなどの
軽めの素材を選ぶことをおすすめします。
適度な運動、ストレッチを心がけて
寒さに負けない体を作りましょう☆☆☆